携帯を覗いてもいいことはないです。

というのはおおよそ本当だと思います。それはよく「悪い情報しか出てこないから」という、

人はみんな悪いことをしているということへの皮肉的な意味で捉えられるものだが、そうではなく、

携帯を覗く人は、不安だから覗く。不安だから覗くということは、安心したいから覗く。

安心したいから覗くということは、安心材料を探している…かと思いきや、探しているものは安心材料ではなく不安材料なのです。

安心したいのに、不安を決定付けるような情報を探してしまっている。携帯を覗く人が「私のこと誉めてくれているメールでもないかな♪」などという気持ちで覗くわけがない。

「浮気してないかしら」など、悪い何かを探して覗くでしょう。

ということは、何かが見つかれば「ほらやっぱり」という悪い結果を得て、何も見つからなければ「今回は何も見つからなかった」という、

マイナスがなかっただけの結果に終わる。最高の結果を得たのに、安心なんか手に入らない。安心したかったのに、です。それはまるで悪い結果を望んでいたかのようにも思えます。

不安を証明したくて覗いているようなもんだから、やはり「携帯を覗いてもいいことはない」というのはほぼ正しいのです。