自宅にいるはずの妻と街でバッタリ。嘘の理由を問いただすと・・・
僕と妻は、現在結婚して二年目。
最近仕事が忙しく、いつも家に帰るのは0時過ぎ。
休日も仕事をすることが多く、家族サービスなんて久しくしていない日々が続いていました。
毎日仕事ばかり熱中していると、若干妻に対しての後ろめたさも感じるように。
なんだか妻に愛想つかされないか心配して、なんとかしないとなと色々と考えていました。
そんなタイミングを神様が見計らってか、来週は結婚前付き合い始めた交際開始の記念日。
「サプライズでプレゼントだ!」と思って、仕事を途中で抜け、妻が前に欲しがっていたネックレスを買いに渋谷に向かいました。
買い物の後はそのまま直帰しようと思い、妻にメール。
「今日は早く帰れるかも。もう家かな?22時くらいには着く」
「もう家いる!ご飯いる?」
「ご飯、食べたい」
何気なくメールをしながら、渋谷を歩く僕。
ネックレス、色がいくつかあったけどどうしよう・・・
なんて考えながら歩くと、目の前に驚きの光景が広がります。
つい30分前に「もう家いる!」と言っていた妻が、渋谷の街を歩いていたのです。
「あれ?」
家にいると言っていた妻が渋谷にいることに、驚く僕。
最初は何も考えずに話しかけようと思いましたが、急に一つの不安が頭によぎりました。
「なんで、家にいると嘘ついていたんだろう?」
専業主婦をしている妻は、いつも友達と遊びに行く時は僕にメールでそれを教えてくれます。
特に外出などを制限してもなく、いつもオープンにやりとりしていたので、妻が嘘を付いて渋谷にいることに、強い違和感を覚えました。
どうしよう・・・と思っている間に、スタスタと駅に向かっていく妻。
このまま見て見ぬふりもできないと思い、その妻を追いかけて、後ろから肩を叩いて話しかけました。
すると、くるりと振り向いた妻の顔が豹変。
驚きを隠せない表情で、「え、なんで?」と妻が言うのでした。
ものすごく嫌な予感がした僕。
正直、もしかしたら嘘を付いてまで隠したい良からぬことでもあったのかな、と思いました。
「見かけたから」と言った後、「なんで渋谷にいるの?」と聞くと・・・
俯いてなにやらモゴモゴと言葉を探す妻。
「これはやばい」と思い、二人で人通りが少し少ない路地に移動。
少し足がガクガクするくらい妻の言葉に怖がりながら、妻の言葉を待ちました。
すると、妻の口から、思いもしなかった言葉が出てきたのです。
「隠してたかったんだけど、嘘ついたから、正直に言うね」
「来週、付き合った記念日でしょ?」
「いつも仕事頑張ってくれてありがとうって思って、少しやりくりしたお金でプレゼントを買ったの」
最悪のケースを考えていた僕は思わず「えっ?」と顔を歪めてしまいます。
すると妻が手に持っていた百貨店の袋から、プレゼント仕様に装飾された細長い小さな箱を出しました。
「本当は来週渡したかったけど、開けてみて」
開けると、中にはおしゃれな万年筆。
「いつもありがとう」
「仕事で毎日使ってくれると嬉しいな」
一瞬でも妻を疑った自分に強い反省を覚えたのと同時に、いつも仕事ばかりしていた僕を妻がこんな風に思ってくれていたんだと改めて妻の愛を感じて、本当に嬉しい気持ちになりました。
思わず涙がポロリと溢れる僕。
その顔を見た妻がたくさん笑ってて、とても幸せな気持ちになりました。
そのまま今度は妻のプレゼントを買いに、二人で百貨店でお買い物。
一週間早い交際記念日になりましたが、それは今までで一番幸せな記念日でした。
出典元:Cadot
あーよかった
by 姫路の浮気調査チーム